Search

ひと ゆめ みらい>音楽で壁なくしたい 共生社会を歌う「SUPLIFE」美保さん:東京(TOKYO Web) - 東京新聞

クリスマス会で子どもたちと歌う美保さん(右)=豊島区で

写真

 障害があっても、なくても、どんな人もごちゃ混ぜに関わり合える場を作りたい−。そんな思いから、昨年十二月にNPO法人「SUPLIFE(サプライフ)」を豊島区で立ち上げた。プロの歌手でもあり、誰もが共生できる社会を目指して歌い続ける。

 今月十五日のクリスマス会。歌い始めると、子どもも大人も、楽しそうに踊り始めた。笑顔が広がっていく様子に、ダウン症の娘と参加した女性(46)は「娘がすごく楽しそうで、周りにも気を使わずに過ごせます」とほほ笑んだ。

 次女(4つ)がダウン症と告知されたのは、出産直後。障害児を生んだことを受け入れられず、「カラフルだった町並みが、モノクロに見えた」。ネットで障害者を見下す記述を読んでは「そんな子を育てるのか」と不安になり、自分の中に出てきた偏見に気付いて、さらに落ち込んだ。

 そんな中、相談したゲイの友人から言われた。「偏見があってもいい。そんな自分でいることがチクリと痛むなら、それがあなたの優しさ。そこに気付けただけでいい」。偏見を自覚し、胸の痛みやつらさを認めたことで、大きな愛で育てられる自信が生まれた。

 思い出したのが、ダウン症の幼なじみだ。子どものころはいつも一緒で、よく遊んでいた。偏見のなかった自分がなぜ、変わっていたのかを振り返るうち、一緒に過ごす時間がなくなっていたことに気付いた。

 「障害だけではない。国籍や性別、年齢などの違いで生じるさまざまな壁を音楽でなくしたい」。長女(6つ)を生むまで、プロの歌手として活動していた。自宅に引きこもっていた人も、性的少数者も、さまざまな人が聞いてくれていたことを思い出し、再び歌い始めることを決めた。

 一六年三月、どんな子どもたちも参加し、歌って踊れるイベントを都内で開いた。今年のイベント後には、参加した小学生から「最初は怖くて参加するか迷ったけれど、障害があっても無くても、一緒にいると私たちは何も変わらなかった」とメッセージが届いた。ごちゃ混ぜの場は着実に、大きな光となっていた。

 「傷つきたくない」と、障害児の家族も壁をつくりがちだ。「互いを知り、慣れていくことで相手の思いを想像できる」。そして、次女に語りかける。「たくさんの愛を知り、出会いをもらい、世界が広がった。生まれてきてくれて、ありがとう」 (中村真暁)

    ◇

 NPO法人「SUPLIFE」(サプライフ)は、昨年12月に設立。サプライフはもともと、美保さんが所属していた音楽グループ名。元気や勇気を生活に添えるサプリメントのような、ちょっとした存在に−という思いが込められている。音楽やリトミック、親子遊びなどが楽しめるイベントを開いている。詳細はホームページへ。

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"歌う" - Google ニュース
December 23, 2019 at 05:13AM
https://ift.tt/34Mrmz7

ひと ゆめ みらい>音楽で壁なくしたい 共生社会を歌う「SUPLIFE」美保さん:東京(TOKYO Web) - 東京新聞
"歌う" - Google ニュース
https://ift.tt/354vBqE
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "ひと ゆめ みらい>音楽で壁なくしたい 共生社会を歌う「SUPLIFE」美保さん:東京(TOKYO Web) - 東京新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.