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悩みはどこの国でも変わらない。FAITHが歌う普遍的な若者の悩み - CINRA.NET(シンラドットネット)

長野県伊那市発、平均年齢20歳の5ピースバンド・FAITHが、メジャーデビュー作となるアルバム『Capture it』をリリースする。キャッチーなロックソングから、エレクトロニックな要素も取り入れたファンクチューン、さらにメロウでフォーキーな楽曲まで、多様な音楽性を雑食的に昇華する柔軟性もさることながら、男女混成、さらにメンバーのうち3人がハーフという、出で立ちまでも華やかで現代的な5人組。

しかし、その音楽に深く根付くものは、とても普遍的な人間の感情だ。ボーカリストであるアカリドリチュラーの綴る歌詞には、誰もが心の奥底に宿す不安感や弱さ、そして、それらを打ち砕きたいと願う意志にそっとリンクするような、気高い孤独が刻まれている。ひとりで震える夜を経験したことがない人なんていない――そんな確信が、この音楽に大きな翼を与えているのだ。メンバー5人全員に取材した。

10代や20代の人が感じることは、どの国でも変わらないものだと思うんです。(アカリ)

―みなさんは、長野県伊那市発なんですよね。ライブでもアカリさんが「伊那市のFAITHです」と伝えることで、自分たちの出自を明確にしていて。

アカリ(Vo):そうですね。

―伊那発であることは、FAITHにどんな影響を与えていると思いますか?

アカリ:伊那には、私たちのホームの伊那GRAMHOUSEくらいしか、ライブハウスがないんですよ。私たちは別々の高校に通っていたんですけど、ひとつしか場所がなかったからこそ、必然的にこの5人が出会えたんですよね。しかも、GRAMHOUSEはジャンル関係なくいろんなアーティストを呼んでいるライブハウスだから、地元のバンドも、東京のバンドも、インディーズのバンドもメジャーのバンドも、いろんなバンドを見ることができたんです。それが大きいかなって思います。

FAITH(フェイス)<br>左から:レイキャスナー、ヤジマレイ、アカリドリチュラー、荒井藤子、ルカメランソン<br>長野県伊那市発! 2020年、平均年齢20歳の5人組バンド。2015年、別々の高校に通うメンバーが伊那GRAMHOUSEに集まり結成。メンバーのうち3名が日米のハーフというユニークな構成。1990年代洋楽をルーツに感じさせるサウンドにメインストリームのメロディが融合した、新世代が鳴らすグローバルポップ。ボーカル、Akari Dritschler(アカリドリチュラー)の瑞々しく伸びやかな歌声も魅力。
FAITH(フェイス)
左から:レイキャスナー、ヤジマレイ、アカリドリチュラー、荒井藤子、ルカメランソン
長野県伊那市発! 2020年、平均年齢20歳の5人組バンド。2015年、別々の高校に通うメンバーが伊那GRAMHOUSEに集まり結成。メンバーのうち3名が日米のハーフというユニークな構成。1990年代洋楽をルーツに感じさせるサウンドにメインストリームのメロディが融合した、新世代が鳴らすグローバルポップ。ボーカル、Akari Dritschler(アカリドリチュラー)の瑞々しく伸びやかな歌声も魅力。

ヤジマ(Gt,Vo):東京からやってくるツアーアーティストのイベントに、高校生の僕らも混ぜてもらえることもあって。早い段階からいろんな人たちに出会えたし、そういう先輩たちには、東京に出てきてからお世話になることもあって。そういう部分も大きいですね。

アカリ:あと、店長さんも積極的に私たちにいろんなことを教えてくれたんですよ。夏休みを利用してバンドクリニックっていうのをやってくれて、私たちが頑張ろうとすればするほど、一緒に頑張ってくれて。「バンドを育てよう」っていう環境が整っていたなと思うんですよね。周りを気にせず、めちゃくちゃ伸び伸びやれたっていうか。そういうことを考えても、伊那だったから、私たちの今があるのかなと思います。

アカリドリチュラー
アカリドリチュラー

―みなさんの日常のなかで、ライブハウスというのはどういった居場所だったんですか?

ヤジマ:本当に自然に、日常のなかにライブハウスがあったんですよね。伊那って、めちゃくちゃ治安がいいんですよ(笑)。だから、親も安心してライブハウスに行かせてくれていたし。

レイ(Gt,Vo):その日、どんなイベントをやっているか知らなくても行ってたよね。学校帰り、毎週水曜をスタジオの日って決めてグラム(GRAMHOUSE)で練習して、週末もライブを観に集まって。週3以上は会ってたんじゃない?

アカリ:うん。行けばみんながいるし、ライブを観るのも楽しいし、みんなと話すのも楽しいし。

ルカ(Dr):行けば、知らない音楽に出会えるし。いい場所でしたね。

―めちゃくちゃいい環境だなと思うんですけど、そんな地元を離れ、上京しようと決めたきっかけは、なんだったんですか?

ヤジマ:高校の最後に、『未確認フェスティバル』っていう10代限定の音楽フェスに出たんです。そのときは、「自分たちは日本のなかでどこまで行けるんだろう?」っていうのが知りたくて応募したんですけど、まさかファイナリストに選ばれて、いいところまで行けたんですよね。でも結局、最後に勝てなかったっていうのがすごく悔しくて。それで、このまま終わるのも中途半端でイヤだし、FAITHとして上京してバンドをやっていこうと決めたんです。

ヤジマレイ
ヤジマレイ

―「日本のなかで」ということは、最終的には世界を目指している?

ヤジマ:そうですね。やるからには。

アカリ:J-POPだったり、洋楽だったり、ジャンルの感覚はないので。世界の中で、私たちの音楽も自然に聴いてもらえたらいいなと思います。

―それだけ、自分たちの音楽は、遠い異国で暮らす人とも共有できるものなんだという確信があるわけですよね。

アカリ:そうですね。10代や20代の人が感じることは、どの国でも変わらないものだと思うんです。なにかに反発したくなる心とか、理不尽なことに対して不満を持つこととか。なので、自分たちの音楽は、世界共通で通じるものだろうと思っています。

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January 21, 2020 at 03:01PM
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