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揺れ続けた聖火リレー 36年ベルリンが起源―東京五輪 - 時事通信ニュース

2020年03月24日15時04分

過去の聖火リレーで使われたトーチ。左端が1936年ベルリン五輪、左から2番目が48年ロンドン五輪のもの=9日、東京都新宿区の日本オリンピックミュージアム

過去の聖火リレーで使われたトーチ。左端が1936年ベルリン五輪、左から2番目が48年ロンドン五輪のもの=9日、東京都新宿区の日本オリンピックミュージアム

 五輪の聖火リレーは80年以上にわたり、スポーツの祭典が間近に迫ったことを告げる役割を果たしてきた。しかしその起源は、平和を象徴するイメージとは対極的なものだった。
 ギリシャ・オリンピア遺跡のヘラ神殿で採火された炎が、初めて開催地までつながれたのは1936年ベルリン大会。ナチス・ドイツ政権下、国威発揚の色彩が濃い運営で知られる。「聖火」は28年アムステルダム大会でメイン競技場近くにともされていた炎に着想を得たとされる。古代オリンピック発祥の地から陸路で約3000人のランナーがトーチをつないだ方式は、現在とほとんど変わらない。オリンピック・ミュージアムの学芸員を務める桝渕彰太郎氏は「古代オリンピックへの回帰だけでなく、国の強大さを示す政治的側面が強かった」と話す。

東京五輪聖火リレーのトーチ。上から見ると桜の花の形をしている(2019年3月20日撮影)

東京五輪聖火リレーのトーチ。上から見ると桜の花の形をしている(2019年3月20日撮影)

 戦後初めて開催された48年ロンドン大会では、ナチス政権下で生まれたリレーの実施に疑問の声もあったが、平和の象徴との解釈で継承された。3年後には国際オリンピック委員会(IOC)が五輪憲章にリレーの実施を明記。東西冷戦の影響でボイコットの応酬となった80年モスクワ、84年ロサンゼルス大会でもリレーは続いた。五輪発祥の地に帰る形で行われた2004年アテネ大会では世界各地を巡回。桝渕氏は「各大会の組織委のビジョンが反映されることが多くなった」と語る。
 アテネの方式を踏襲した08年北京大会では、中国のチベット政策に反対する人々の抗議活動が各地で展開され、日本国内でも逮捕者が出た。政治の波にさらされた世界規模のリレーは、短期間で廃止された歴史もある。
 東京五輪の聖火リレーは47都道府県の名所などを巡るプランだが、新型コロナウイルスの感染拡大で大会自体の開催時期を見直すことになった。通常の形でトーチの火はつながれない見通しだ。

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March 24, 2020 at 01:08PM
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